アビヤンガとシロダーラで、「巡る」という感覚を思い出した日
先日、アビヤンガとシロダーラを受けてきました。
アビヤンガは温かいオイルで全身をトリートメントする施術、シロダーラは額に温めたオイルを一定時間垂らし続ける施術です。どちらもアーユルヴェーダを代表する施術で、私は一昨年から毎月受けています。
これでもか!とオイルを全身に塗りたくり(200ccほど)、そのあとスチームサウナに入ると….汗がどっと出てとてもスッキリします。
サウナの後に、体を布で覆って頭部にオイルの施術。この時、まるで大海原にぷか〜と浮かんでいるかのよう。
オイルを使った施術によって、心身ともにリラックスできるのです。

奥にあるのがスチームサウナ。格子状の座面に体を預けて入ります。
更年期をきっかけに、再びアーユルヴェーダへ
閉経後、高血圧が判明したことをきっかけに、「薬に頼らず血圧を下げる方法はないだろうか」と、さまざまなことを試していました。
そんな時、ふと思い出したのがアーユルヴェーダです。
アーユルヴェーダは、インドやスリランカで5000年以上受け継がれてきた伝承医学で、今もなお人々の暮らしに深く根付いています。
実は私は、次女と三女を助産院で出産しました。その助産院で取り入れられていた養生法がアーユルヴェーダでした。
自分の体質を知ること。
季節や自然の変化が体に与える影響を知ること。
そして、それに合わせた暮らしを続けること。
そんな日々を送るうちに、体がみるみる元気になっていったことを今でも覚えています。医療機関ではなく助産院で安心して出産できたのも、私にとってはアーユルヴェーダの支えがあったからだと思っています。
更年期を迎え、再び自分の体と向き合うことになった私は、「もう一度しっかり受けてみよう」とハタイクリニックの門を叩きました。
残念ながら、アーユルヴェーダ部門は来月で閉院になります。
この数年間、私はどれだけこの施術に助けられたかわかりません。
今では高血圧も薬を飲むほどではなくなり、運動やハーブ、生活習慣を整えることで、自分なりのコントロール方法が少しずつ分かってきました。

「スロータス、通ってる!」
「今回が最後になるかもしれない。」
そんな寂しさと感謝を抱きながら施術を受けました。
施術が終わって最初に感じたのは、
「あれ? 体ってこんなに軽かったっけ。」
という感覚でした。
肌はむきたまごのようにつるんとして、頭は寝起きのようにぼんやり心地よく、体全体の巡りがスーッと整っていくようでした。
アーユルヴェーダでは、体には「スロータス」と呼ばれる、さまざまな通り道があると考えられています。
栄養や水分、老廃物、生命エネルギーなどがこのスロータスを巡ることで、私たちの健康は保たれているという考え方です。
ところが、忙しさや睡眠不足、ストレス、食べ過ぎ・飲み過ぎなどが続くと、その流れは少しずつ滞り、本来の働きが鈍くなるといわれています。
施術を受けた瞬間、私は理屈ではなく、
「スロータス、通ってる!」
そんな感覚になりました。
もちろん目に見えるものではありません。
でも、体の中に風通しが戻ったような、頭の中の霧が晴れたような、そんな軽さが確かにありました。
当日は少し気だるさが残るので、無理をせず、消化のよいスープをいただき、早めに休みます。
そして翌日、翌々日になると、体が軽いというよりも、全身に弾力が戻ったような「ぶるん」とした感覚になります。
呼吸も自然と深くなり、体が楽になると、不思議と心まで前向きになる。
私は毎回、この変化を自分の体ではっきり感じています。
日々頑張っていると、知らず知らずのうちに疲れは積み重なります。
「まだ大丈夫。」
そう思っていても、体の巡りは少しずつ滞っているのかもしれません。
だからこそ、定期的に体をゆるめ、流れを整える時間は、私にとって健康への投資なのだと改めて感じました。

どうしてオイルを塗るの?
オイルを全身に塗る習慣のない日本では、
「どうしてオイルを塗るの?」
と思う方も多いでしょう。
アーユルヴェーダでオイルは、単なる保湿剤ではありません。
体を養い、巡りを支えるための大切な養生法です。
年齢を重ねると、私たちの体は少しずつ乾燥しやすくなります。
さらに、ストレスや睡眠不足、忙しい毎日は、その「乾き」を強めてしまいます。
乾いた土はひび割れ、水が流れにくくなります。
体も同じように、乾きが続くと、こわばりや巡りの滞りにつながるとアーユルヴェーダでは考えます。
温かいオイルを肌になじませ、ゆっくりとマッサージすることで、体はゆるみ、本来の流れを取り戻しやすくなる。
私はその感覚を、毎月自分の体で確かめています。
もちろん、オイルだけですべてが変わるわけではありません。
食事、睡眠、運動、心の休息。
それらと同じように、体をいたわる習慣の一つとして、オイルケアがあるのだと思います。

インドで、本場のアーユルヴェーダに触れてきます
まもなく私は、アーユルヴェーダ発祥の地・インドへ旅立ちます。
現地では、足裏マッサージと相性のよいオイルや、アーユルヴェーダの考え方、サロンに取り入れられるヒントをたくさん学んでこようと思っています。
私が日々お伝えしている足もみも、アーユルヴェーダも、目指しているのは「本来、私たちの体に備わっている巡る力を引き出すこと」。
今回の施術を受けて、その共通点を改めて体で実感しました。
インドで得た学びも、これからの施術やセルフケアのアドバイスに少しずつ生かしていきたいと思っています。
そのため、7月28日〜8月2日までサロンはお休みをいただきます。
また、現地で感じたことや学びは、個人のInstagramで発信する予定です。(きっとストーリーズ中心になると思います。)
不慣れながら更新していきますので、よろしければぜひフォローしてください。
