更年期になるとなぜゆらぐ?3つの理由と対策
「若い頃はそんなことなかったのに、今はなんか違う」
急に暑くなったり、汗をかいたり。
よく眠れなかったり、疲れが抜けなかったり。
ちょっとしたことでイライラしたり、反対に気持ちが落ち込んだり。
更年期になると、心も体も「ゆらいでいる」と感じる方が増えてきます。
でも、この“ゆらぎ”はどうして起こるのでしょう?
大きく分けると、3つの理由があります。

① 女性ホルモンが大きく変動するから
更年期は、女性ホルモンのひとつ「エストロゲン」が減っていく時期です。
ただ、一直線に少しずつ減っていくわけではありません。
増えたり減ったり、大きく変動しながら、やがて低い状態へと移っていきます。
この変化に体が対応しようとするため、自律神経のバランスも乱れやすくなります。
その結果、
- 急に暑くなる、汗をかく
- 動悸がする
- 眠りが浅くなる
- 疲れやすい
- イライラする
- 気持ちが落ち込みやすい
など、心と体の両方にさまざまな変化が現れることがあります。
だから「昨日は元気だったのに、今日はなんだかダメ」ということがあっても不思議ではないんですね。

② これまでの「無理」が表に出やすい時期だから
更年期を迎える40代〜50代は、体の変化だけでなく、生活そのものにも変化が多い時期です。
仕事、家事、子育て、親のこと、人間関係……。
長い間、自分のことを後回しにして頑張ってきた方も少なくありません。
若い頃には多少の無理ができても、年齢とともに回復する力や体力は少しずつ変化していきます。
今までと同じように頑張ろうとすると、体のほうから
「そろそろ休んで」
「今までと同じやり方ではないよ」
というサインが出てくることがあります。
更年期のゆらぎは、単なる「不調」ではなく、これまでの暮らし方や体の使い方を見直すタイミングとも考えられます。

③ 東洋医学では「変化の時期」だから
東洋医学では、女性の体は年齢とともに自然に変化していくものと考えます。
古典『黄帝内経』では、女性の体は7の倍数の年齢(7年周期)で大きな変化や節目を迎えるとされています。
14歳で所長、20歳では成人、28歳では身体機能や生殖機能のピーク…
そして、49歳では閉経が近づき、身体機能が低下していきます。
中医学では、更年期の頃になると「腎(じん)」の働きや、陰陽のバランスが変化していくと捉えます。
またアーユルヴェーダでは、人生の後半に向かうにつれて「ヴァータ」の性質が少しずつ強くなっていくと考えます。
ヴァータは「風」のように、動きや変化をもたらすエネルギー。
増えすぎると、
眠れない、落ち着かない、不安になりやすい、乾燥する、冷える、疲れやすい……
といった“ゆらぎ”として現れやすくなります。
だからこの時期に大切なのは、さらに頑張ることではなく、
「自分を落ち着かせ、養うこと」
なのです。
温かいものを食べる。
体を乾燥させない。
ちゃんと眠る。
足元を冷やさない。
ゆっくり呼吸する。
心地よく体を動かす。
自分のための時間をつくる。
そんな小さな「養生」が、ゆらぐ自分を支えてくれます。

ゆらぎ世代に入ったら「何もしなくても元気」から卒業しよう
若い頃は、少しくらい無理をしても、一晩眠れば元気になれた。
冷たいものを食べても、夜更かしをしても、忙しい日が続いても、いつの間にか回復していた。
でも、ゆらぎ世代に入ると、
「今までと同じようにしているのに、なぜか戻らない」
と感じることが増えてきます。
これは、「もう若くないから仕方ない」ということではありません。
体が変化しているのだから、体との付き合い方も変えていく時期に来たということ。
今までは何もしなくても元気でいられたけれど、これからは「自分で自分を整える」ことを少し意識してみる。
そのひとつとして、私はリフレクソロジーがとても合っていると思っています。

なぜ、ゆらぎ世代にリフレクソロジー?
更年期のゆらぎは、一つの不調だけが現れるわけではありません。
眠れない。
疲れが取れない。
イライラする。
なんとなく不安。
冷えるのに、急に暑くなる。
肩や首がこる。
体が重い。
日によって、季節によって、心の状態によっても変わります。
だからこそ、「ここが悪いから、ここだけ何とかする」というよりも、まずは全身をゆるめて、休める状態をつくってあげることが大切です。
リフレクソロジーでは、足に触れながら、ゆっくりと体をゆるめていきます。
何かを頑張る必要もありません。
ただ横になって、足を委ねる。
それだけでも、いつも外側に向いている意識が、自分の体へと戻ってきます。
「あ、私、こんなに疲れていたんだ」
「最近ずっと力が入っていたな」
「今日は足が冷たいな」
そんなふうに、自分の今の状態に気づく時間にもなります。
ゆらぎ世代に必要なのは、無理やり元気にすることではなく、
ゆらいでも、また自分の真ん中に戻ってこられること。
リフレクソロジーは、その「戻る時間」をつくるセルフメンテナンスのひとつです。
何もしなくても元気だった時代から、
自分をいたわりながら、心地よく年齢を重ねていく時代へ。
更年期は、その切り替えのタイミングなのかもしれません。

更年期は「これからの私」に切り替わる時期
更年期というと、どうしても「つらい時期」「老化が始まる時期」というイメージを持ちやすいものです。
でも私は、体のルールが変わる時期と考えるといいのではないかと思います。
若い頃と同じように頑張るのではなく、
「今の私には、何が心地いい?」
「何を減らしたら楽になる?」
「何をすると元気になる?」
そんなふうに、自分の体の声を聞き直してみる。
更年期の“ゆらぎ”は、これから先を元気に過ごすために、自分自身を整え直すきっかけなのかもしれません。
「調子が悪いから何とかしなきゃ」ではなく、
「今の私を、どう養ってあげよう?」
そんな視点を持つことから、更年期の養生は始まります。

