なぜ、今アーユルヴェーダなのか
――出産、更年期、高血圧。心身を見つめ直す旅のなかで
私は今、「アーユルヴェーダ」という叡智に導かれながら、自分の体と心の声を日々感じ直しています。
きっかけは、人生の大きな節目や体調の揺らぎのなかで、アーユルヴェーダの知恵に「助けられた」経験が積み重なって「ウワァーー!!」っと溢れた結果でした。
■ 出産という大きな変化と、助産院との出会い
次女と三女を出産したのは、アーユルヴェーダや中医学を取り入れている助産院「ビーボーン」さんでした。
自然な流れを大切にしたビーボーンでの定期健診、そして出産と産後の入院・・・・
病院での出産ではないあの時間は、産前産後、そしてその後、女性としてどうやって体と付き合っていくかを見直すきっかけになりました。
ハーブや棒灸「イトオテルミー」の香り、優しい手のぬくもり、院長たつの先生のレシピで作る「ターメリック粥」――どれも「命を迎える場所」にふさわしく、出産という大きな出来事に寄り添ってくれたのがアーユルヴェーダ的なケアだったのです。

2013年9月、三女出産直後のようす。
産後の入院は、畳のお部屋です。
■ 心身の不調が教えてくれたこと
年月が流れ、昨年、私の体に変化が訪れました。
突然の高血圧の発覚。
更年期の入口に立っていた私は、ホットフラッシュや情緒の乱れにも悩まされ、「このままではいけない」と感じながらも、どこに相談すればよいか分からずにいました。
そんなとき、藁にもすがる思いでたどり着いたのが、アーユルヴェーダを取り入れた「ハタイクリニック」でした。
https://hatai-clinic.com/
及川先生のカウンセリングを受け、シロダーラやアビヤンガといった施術を定期的に取り入れ、食事や生活習慣を見直し、アーユルヴェーダの薬やサプリメントも続けました。
すると、薬に頼らずに血圧を安定させることができたのです。
そして何より驚いたのは、気持ちの落ち着きが戻ってきたことでした。心の波が静かに穏やかになり、「自分の中心」に戻ってくるような感覚がありました。

こちらは、額~前頭部にオイルを垂らす施術「シロダーラ」
ものすごく頭がすっきりします
■ 日々の暮らしに、アーユルヴェーダを
こうした経験から、「もっと深くアーユルヴェーダを学びたい」と思い、昨年9月からeatreat.ruciさんで料理と知恵を学び始めました。
https://eatreat-foodremedies.com/
ここでは、難しい理論ではなく、毎日のごはんや時間の過ごし方の中にアーユルヴェーダをどう取り入れるかを実践的に学んでいます。
「体は何を求めているのか?」
「今日の天気、季節、気持ちに合わせてどう過ごせば整うのか?」
そうした問いを持ちながら過ごす日々は、自分の内側との会話の連続でもあります。

こちらは6月の講座で頂いたランチ。
とうもろこしのスパイス炒飯、サンバル(南インドの辛すっぱいカレー)緑豆と生姜の炒め物
■ アーユルヴェーダは、私の“暮らしの軸”
今では、アーユルヴェーダは私にとって“健康法”というよりも、“暮らしの軸”です。
季節の移ろいに耳を澄ませ、自分の感覚を大切にしながら、「ちょうどよい」選択をしていく。
そんな丁寧な時間を取り戻すきっかけをくれたのが、アーユルヴェーダでした。
もし、体や心の不調でモヤモヤしている方がいたら、ぜひこの智恵の扉をノックしてみてほしい。
一人ひとりに合ったアプローチがきっと見つかるはずです。
私自身もまだ旅の途中ですが、これからも学びを深めながら、この叡智を日々の中で生かしていきたいと思っています。

eatreat.ruciのお料理、夜の顔ヴァージョン
スタッフゆみさんの壮行会でワインを傾けながら